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彰古館 - 知られざる軍陣医学の奇跡 -

彰古館
※購入ご希望の方はこちら。

戦争では常に死の危険や怪我をする可能性があることは太古の昔から知られていることである。我々、現代人の多くは戦史について詳しくても、その裏で医学の発展について良く理解している人間は皆無ではなかろうか。本書では、その決して有名とはいえない軍医学の発展について述べている。
私が軍医という存在について思い考えた時に脳裏に浮かぶのは、祖父の存在である。祖父は戦時中、中国大陸に在り、軍医として戦事中は中国戦線を転々としたと父から聞いたことがある(残念ながら祖父は私が物心つく前には既に鬼籍に入っていた)。
その祖父のことを思い浮かべ、祖父の軌跡を辿るかの如く、本書を手に取りページをめくる。
正直なところ、私も戦史等に詳しくても軍医学の発展に関する分野については全く無知であると言わざる得なく、医療史博物館である「彰古館」の存在についても本書で初めて知るに至った。
しかし、本書を読み進めるにつれて「彰古館」に展示されている数々の品が近代以降の我が国の戦史や医療の発展に深く関与していた貴重な物であり、日本史史上、知らぬ者はいないと言って過言ではない方も、軍医学の軌跡に深く関与していたことを知った時には「そうだったのか」と感心することが出来き、とても勉強になる一冊であった。
私の、この拙い書評をお読みになられ手に取る方もいらっしゃると思われ、皆様の楽しみを奪う訳にはいかないのでここでは内容について深く触れないものの、乃木義手や露軍捕虜の扱いに関して触れている日露戦争の項については、感嘆とすることが出来ると共に、我が国の歴史について誇りを持つことを裏付けることの出来る記述がされている。
勿論、他の本書に記載されていることについても「目から鱗」と言える内容となっていると共に、貴重な当時の写真から当時の医学について視覚的に理解することの出来るものとなっている。更に、出版にあたり資料等を紐解き、解読に当たった編纂者の方の苦労を伺うことも出来、戦史に詳しくない方も、戦史の知識について自信を持っている方も満足のいく一冊となっている。
この戦史検定のホームページをご覧になられている皆様には是非ともお読みになられることをオススメいたします。お買い求めはお近くの書店か出版元の防衛ホーム新聞社までお問い合わせください。

※この書評は戦史検定実行委員会であるJYMA日本青年遺骨収集団事務局の宇都宮大起(拓殖大学四年)が担当致しました。(2009年)
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図解 太平洋戦争 (歴史がおもしろいシリーズ!)
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