戦史検定を受検する方に、勉強に厚み、深みを持っていただける施設をご紹介。
戦争に医療はつきもの。考えれば当たり前なんですが、あまりよく知りませんでした。。。。
東京都世田谷区にあります、陸上自衛隊三宿駐屯地内
「彰古館」 。
駐屯地内に衛生学校があり、その一角に彰古館があります。先日見学してきました。
予約制ですが、誰でも見学できます。無料です。
「『彰古館』とは」ひとことでいえば
「戦時医療を中心とした史料館」 です。
昭和31年1月27日、陸上自衛隊衛生学校 教育部 教材課に設置された「参考品展示室」を母体として、軍事医療の史料を収集・展示している医学情報史料の公開施設です。
博物館法に準拠して専従の学芸員を配置した自衛隊唯一の資料館でもあります。
戦争と医学の発展は切り離すことができないらしいです。はじめは「ふーん」と思っていたのですが、見学してみると「なるほど」と思いました。傷の治療技術は美容整形みたいなものだし、口腔外科技術は顔に傷を負ってしまった人たちのために急速な発展を遂げたのかも。。。。と思わせるものがありました。
写真はあまり撮ってはいけないのかな?と思い、撮影はしませんでした。
が、しかし、帰ってからネットで見てみると結構写真があるので、よそ様のサイトをご紹介しつつ、
彰古館の感想などを書き綴ってみたいと思います。
「依代之譜」
http://homepage3.nifty.com/ki43/heiki2/mishuk/mishuk.html館内の様子はほぼこんな感じでした。「ほぼ」というのは、現在は少しばかりお引っ越ししたからです。
軍の歴史でもあると思いますが、医療の歴史でもあると思います。医療従事者が見学されると面白いかもしれないです。
昔の医療器具や文献など、超レアグッズ?がたくさんありました。むか~しの補聴器やカテーテル、ガラスの薬瓶やかばんなどもレトロ感があり、イイ感じです。
軍医さんというのは「整形外科」も大事な要素なのだなあ、と感じました。
顔の怪我を数回の手術で元に戻していく様子の模型もありました。
「腹が減っては戦が出来ぬ」女性的な視点からいうと、陸軍のお食事の様子なども聞けて面白かったです。
栄養管理はもちろんですが、お食事はメニューなども大事な要素。
陸軍は専門の調理する人はいなく、当番制で食事の支度をするそうで、図解入りの詳しい料理本がありました。
「軍隊調理法」と書かれていましたが、新米主婦はこれで勉強するといいと思いました。包丁の種類や使い方、素材の扱い方まで、簡潔で、大事なことは押さえてあって無駄がない。私は軍のこういうところが好きです。
調理方法には和菓子まであって、感心しました。確かに、買える環境ではないので、何でも自分たちで作らないと手に入らないですからねえ。。。。
医療も同じで、無駄がなくて簡潔。必要最低限あればいい。いいですね~。見習いたいです。
学芸員の方がいらっしゃり、とても親切に説明をして下さいました。
初めて行かれる方は興味深く見学出来ることと思います。
<本の紹介>「彰古館」-知られざる軍陣医学の軌跡-見学にはなかなか行けないという方には本も出版しているのでこちらをおすすめします。
戦史検定でも昨年度本の紹介をしています。
昨年度手伝ってくれていたボランティアの学生が書評を書いてくれています。(今年卒業しました~)
彼のおじい様が軍医だったらしいデス。
<書評>
『彰古館』-知られざる軍陣医学の奇跡見学してから本を読むとより一層の理解が深まると思います!
購入はこちら。
「防衛ホーム新聞社 通販部」(2010年7月21日現在リンク切れ)
(2010年7月27日一時復活もまたリンク切れ)
大丈夫か?!防衛ホーム新聞・・・・
しかし、販売ルートはここしかないのだ。ご希望の方は相談に乗りますのでメール下さいませ。
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