FC2ブログ

Entries

映画 「硫黄島からの手紙」 のご紹介

クリント・イーストウッド
ワーナー・ホーム・ビデオ
発売日:2009-08-05

「父親たちの星条旗」を製作したクリント・イーストウッド監督が、日本側からの視点からも描かなくてはいけないと考え製作された映画。

硫黄島戦を描いた日本映画がないため、上映当時結構話題を呼び、硫黄島関連の書籍が複数出版されたり、テレビ番組でも硫黄島戦が紹介される等、一時「硫黄島ブーム」といえるような状況になりました。

しかし、やはりアメリカ人が描いた映画で、本来の日本軍というもの、真の硫黄島戦について、理解が足りないのではないかと思う場面が数多くあります。
中村獅童扮するイトウ中尉の襟章の星が3つであったり、その海軍中尉が陸軍の戦車連隊長である西竹一中佐の胸倉をつかんでみたり、その西連隊長自ら壕外に出て、敵方を指差して戦車砲の射撃命令を出すシーンとか、渡辺謙扮する栗林中将が司令部洞窟の一兵卒たちに訓示し、その声が洞窟内のマイクで他の陣地の兵士たちにも聞かせるとか、司令官自ら最前線近くまで行くとか、あげればキリがないのですが、事実と乖離しているシーンが多すぎます。
せめて、硫黄島戦の最大ポイントである洞窟陣地の描写を何とかしてほしかったと思います。

硫黄島に張り巡らされたトンネルは、兵隊がかがんで歩かなくてはいけない程度のものです。映画に出てくるのはまさに洞窟です。広すぎます。とにかく表現があまりに稚拙です。
ただ、最近の映画だけあってCG映像は迫力があり見事です。戦闘シーンも昔のものに比べれば臨場感があります。そういう見ごたえはあると思います。

別に硫黄島でなくてもいいのです。サイパン島でもペリリュー島でもいいのです。これら太平洋の孤島での玉砕戦を、本腰を入れて真正面から描く日本映画が登場することを期待します。
太平洋戦争の陸戦のほとんどは島嶼戦です。そういう映画ができる事により、太平洋戦争への国民の理解が深まりますし、英霊に対する慰霊にもなると思います。

最後に、映画とは関係ないのですが、硫黄島の慰霊や遺骨収集事業の門戸を、もっと一般の国民にも広げてもらいたいと常々思っています。

(奈良県在住 50代 男性)
関連記事
スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://jyma.blog106.fc2.com/tb.php/200-8365993b

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

鬼軍曹

Author:鬼軍曹
「戦史検定」のスタッフブログです。

戦史検定公式サイト:http://www.senshikentei.org/
ツイッター : senshikentei
mixiコミュ: 「戦史検定」

などなど、営業中。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
【戦史検定 in 仙台】
日時:平成25年2月24日(日)
場所:仙台市情報・産業プラザ
受験料:3800円

試験は初級のみ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


≪第3回戦史検定スポットCM≫

ポスターギャラリー

パイロット
昭和
おじいさん
イラスト

--戦史検定の紹介 --

平成23年11月20日 日本青年館
≪第2回戦史検定≫

平成22年11月21日 上智大学
≪第1回戦史検定≫


【初級推薦図書】
図解 太平洋戦争 (歴史がおもしろいシリーズ!)
図解 太平洋戦争 (歴史がおもしろいシリーズ!)

太平洋戦争 決定版 (1) 「日米激突」への半世紀 (歴史群像シリーズ)
太平洋戦争 決定版 (1) 「日米激突」への半世紀 (歴史群像シリーズ)

【その他】
【笹幸恵さんの新刊!】 「日本男児」という生き方
「日本男児」という生き方

【笹幸恵さんの著書】
「白紙召集」で散る―軍属たちのガダルカナル戦記
「白紙召集」で散る―軍属たちのガダルカナル戦記

女ひとり玉砕の島を行く
女ひとり玉砕の島を行く

にほんブログ村 歴史ブログ 太平洋戦争/大東亜戦争へ
にほんブログ村 歴史ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター

陸上自衛隊検定